第1章 戦火の中の恋人

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香織さんの言葉を聞いて、あたしも思い出して胸がジン…と熱くなった。 とりあえず、コロンビアに行くまでの航路を決めてくれるみたいでまた連絡くれると約束して、電話を切った。 あたしはフゥッとため息をついて、レストランに戻ろうとすると、何処からか狙われてる気配を感じた。 駐車場あたりからかな。 また、狙われるのね、あたし。 なんて、呑気に思ってる自分が、ちょっと怖い。 発砲された。 右側から? そこに、白い影が近づいてきて、あたしの肩を掴んで柱の陰にあたしを押し込むと、サイレンサー付きの銃を一度だけ発砲した。 すると、駐車場の向こう側にある茂みで、足を引きずりながら逃げる男の姿を見つけた。
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