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ようちゃんに抱きついたまま、私は、ウトウトし始めた。
「…彩菜…?!」
「……」
ようちゃんの呼びかけに気づかないまま、私は、眠ってしまっていた。
「…ったく、しょうがねぇなぁ…。」
ようちゃんは、そう言って、クスッと笑って、私を抱き上げ、ベッドに運んでくれた。
でも、私は、全然そんな事に気づかないまま、既に夢の中だった。
ようちゃんは、そんな私を、朝まで、抱き締めてくれていた。
翌朝、目を覚ますと、目の前に、ようちゃんの顔があって、ソファに座っていたはずなのに、ベッドに寝ている事にビックリした。
私が、しばらく、ようちゃんの寝顔を見ていたら、ようちゃんが、目を覚ました。
「おはよう…ようちゃん…。」
「…ふぁ…彩菜…おはよう…。」
ようちゃんは、あくびしながら言った。
「ねぇ…私…ベッドに入ったの覚えてないんだけど…。
ソファに、座って、ようちゃんに抱きついて…。」
私が、そう言うと、ようちゃんは、クスッと笑って、キスしてきた。
「…昨日、彩菜の家に行く話しながら、俺に抱きついてきて、そのまま寝ちゃったから、俺が、抱き上げて、ベッドに寝かせた。」
ようちゃんのキスと言葉に、ドキッとしながら、ようちゃんに抱きついた。
いつもは、ドSなのに、今日は、すごく優しい…。
「…ようちゃん…大好き…。」
私が、そう言うと、ようちゃんは、また、クスッと笑った。
「…バカ…!…んなの言わなくても、分かってるよ…。
ほら、早く、着替えねぇと遅刻するぞ!!」
「…いっ…たい…。」
ようちゃんは、そう言って、私のおでこにデコピンしてきた。
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