最終話

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春風よりもあたたかな殿の声、 その大きな腕に抱かれて、 私は安心した  あちらこちらに 2、3分咲きの桜が咲いている その残る桜までもが一斉に花開いて、 色とりどりの錦の着物が 春空に舞い踊るのが、 私にはもう見えたような気がしたーー。 〈終〉
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