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健太郎君は少し嫌な予感がしました。
もう少し…あと一分でおばけの時間だ…と。
カチカチカチ…
時計の針の音がはっきりと聞こえるほど、部屋は静かです。
カチカチカチ…
カチッ!
とうとう3時を回ってしまいました。
健太郎君は頑張って寝ようと目を瞑っています。
すると、どこからか陽気な音楽が流れてきました。
そして…
次の瞬間!
鍵も閉めてある窓が開いたのです。
「フフフフフ…フフフフフ…こんな時間になってもまだ眠っていないのは誰かな?君かな?」
窓の外から奇妙な声がそう言いました。健太郎君は恐怖に縛られて動けません。
「フフフフフ…こんな夜中に眠っていないなんて、悪い子だね…悪い子にはお仕置きが必要だね…」
健太郎君の恐怖はどんどん大きくなっています。
「フフフフフ…お仕置きはどうしようかな?手足を引っこ抜くか、火で炙るか、それとも体をみじん切りにするか?さぁ、どうしようか…」
健太郎君は涙も声も何も出ず、瞑っていた目もいつのまにか、大きく見開いていました。
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