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健太郎君は全てのことを嫌でも聞いていました。
そして、
『もう、終わりなのかな…こんなことなら、お母さんの言うことちゃんと聞いて、早く寝ればよかった。まだ死にたくないよ。神様、助けてください。これからはお母さんの言うことちゃんと聞くから!』
「フフフフフ…恐怖に引き吊った顔はいつ見ても素晴らしい…」
「ソンナコトハ、ドーデモイイダヨ。ハヤクハジメロ!」
「そうですね…フフフ…では始めます。」
周囲のおばけ達のクスクス笑う声がします。唾を飲む音も。
手を擦り合わせるような音も聞こえます。
「フフフ…3…」
健太郎君はただ神様に祈るしかありませんでした。
「2…」
しかし、
時間は刻々とせまってきます。
「1…フフッ」
最後の1を言い終わり、最初に出てきたおばけが少し笑っています。周囲のおばけ達の緊張感も高まってきました。
ゴクッ…健太郎君は目を強く瞑りました。
『…もうダメか…お母さん、お父さん、お婆ちゃん、お爺ちゃん、神様…助けて…』
「フフッ…はい!!!」
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