バイバイ☆ママン

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バイバイ☆ママン

伊織のママとアナベルが帰国の朝、早朝に出掛けた伊織が戻ってきた。 「コレ~(* ̄∇ ̄*) 俺からアナベルへのプレゼント♪ 凜、彼女に渡してくれる?」 凜の目の前に差し出されたのは筒状のキャニスター(缶)。 細胞を収納し保管する液体窒素凍結保存容器である。 「い‥伊織?‥‥‥コレ‥って‥‥まさか‥」 「俺の‥‥豪徳寺伊織さまの貴重な‥貴重な ☆新鮮活き活き朝採れだゾ!」 「!!!‥‥ウ‥ソ‥」 「アナベルには俺のモノで頼むって言ってある(笑) 何度でもチャレンジして貰えるよう一年分。 ゥククク‥♪ 大事にしてね~ん、って伝えといて☆」 「‥‥ウソつき… 彼女には頼まないって言ったじゃん! どおりで‥昨夜は全然挿れてくんないからヘンだと思った!」 「兜合わせだけで散々イきまくったおまえがサッサと寝落ちしたんじゃないか。 起こすのかわいそうで…」 「伊織が自分で渡せば‥?」 「凜の方がイイって、その方が彼女は安心する。 どうもアナベルは俺を警戒してるようだし…」 「僕だってムリっ。 ‥‥生まれたベビ‥伊織のジュニアだから引き取りはするけど、途中で育児放棄したってしらないから☆ 見送りには行かない。 もー勝手にして!」 「頼むよ凜、俺のいう通りにしてくれって。 今夜は純正生搾り☆ 俺のこと凜の好きなようにしてくれてイイからサ♪ ホンモノいっぱいいっぱい凜に挿れたげる‥ね? 機嫌直して‥」 「ほん‥?‥‥‥ってっ!! じゃあっこの中身は‥ニセモ‥ッ!?」 「♪Meiki ブルガリアヨーグルトぉ~♪ 無糖です☆」 「‥‥‥よーぐる‥と‥」 「大丈夫、活きのいい新鮮乳酸菌は彼女の健康を害したりしない(笑) 空港迄は俺が運転するけど、ロビーの見送りは凜にお願い。俺は凜が戻るのを駐車場で待ってる。 泣いちゃいそうでツラいとかなんとか言い訳テキトーに繕ってよ。 俺‥なんかもー‥彼女の顔まともに見られそうになくて‥‥ププププ‥」 彼女と伊織の間にどんなやり取りがあったのか‥‥、 今夜のピロートークでその一部始終が明かされることだろう。 やはり、伊織を敵にまわすのは怖い…。 凜は伊織の意外な一面を知る1日となった。
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