日本人にオレはなる!

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「凛、お昼ご飯だって、一緒に食べよう。 わっ☆お蕎麦だっ!!お蕎麦大好き♪」 蕎麦を2、3本箸で摘まんで凛の口元に運んでやる。 凛の小さな桃色の唇がチュンととんがり、ちゅるちゅると吸い込まれた。 「どぉ?美味し?」 凛は小首を傾げてにっこり笑った。 「おぃちー♪」 「凜、上手に食べるね♪ 僕だって通の食べ方をお祖父様に教わったんだよ凜、見てて!」 ずぞー!(この啜る音が肝心☆) ズぞぞー!!ズるズズズ‥ルル ズッ‥っ!!?ゲフッ!ゴホッ!!ゴフッ‥‥ §§§§§ 「凛☆やっぱ日本は銭湯だなっ! これぞ、日本の文化☆大和魂! アチッ… 凛、ちょっと此処で待ってて‥ 心頭滅却すれば火もまた涼し! ‥‥‥‥‥‥‥‥‥(ぽちゃん☆) アッ・・・・・ヂーーーーーッッッ!!!!」 §§§§§ 「凛っ、乾布摩擦だ! 古式ゆかしい日本の健康法♪ ソレ!イッチニッサンシッゴーろっくひっちはっ‥‥ は‥ ハ‥‥ ふぁ…ブワックショ!!!!」 §§§§§ 「伊織クン‥‥‥ 君の頑張りは感心だけどね… 普通でいいんだよ‥フツーで…(^_^;)」 「ごべんなざぃ‥ざどるざン… かえって迷惑かけ‥コホッコホッ‥」 「フフフ‥イイからイイから、ゆっくり休みなさい… 急に環境が変わったんです‥しかたありませんよ、想定内です(笑)」 不覚にも、伊織は日本上陸5日目にして酷い風邪で寝込んでしまった。 「いろりぃ‥‥イタイイタイ…おねちゅなのぉ‥‥ ぱーぱ‥りんもー‥いろりとねんね‥」 「ダメ…凛‥‥、アッチ行ってな‥。 風邪‥伝染っちゃうだろ…コホッ‥」 「やー!いろりとねんねーっ!」 「じゃあね、凛‥コレを‥‥こうして‥‥‥ ‥‥と‥」 暁が凜に顔が隠れてしまうくらいのマスクを着けてやると、凛は嬉しそうに伊織の顔を覗き込んだ。 「よちよち‥いろり‥いいこいいこ‥」 「‥‥アア‥ホント…情けない‥‥ 暁さん、陽子さんには報告しないで… きっと心配して大騒ぎする‥‥だらしない男だと思われちゃうの嫌だから…」 「フフフ‥彼女の耳にいれたら、僕の方こそドヤされる(笑) 陽子は厳しい母親なのかい?」 「厳しいってワケじゃないけど… 小さい頃は、僕にももう少しかまってくれないかなって思うことはあった…仕事仕事の毎日だったから‥」 「そう‥‥、実のお父さんとは?」 「会っていません。 全く覚えていないし、特に会いたいとも思わない。陽子さんと別れる男なんて女性を見る眼がないよ。 陽子さんと僕はこんなに遠く離れてたって、しっかり繋がってるンだもんね☆」
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