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と、私ばかりあたふたしていても仕方ない。
それにしても「この路線で」というのが気になる。
ん?やはり安間という男は、さては入社し立てのぺーぺーで作品を見る目は持っていても「こんな作品が先生に合うと思いますが…」などと企画を持ってきてはいないのか?
大体「親の敷かれたレール」なんてモノに
ロクなモノは無かったりする。
【親が子供の成績を見て決める進路】
【一度ヒットした作品を何回もリメイク】
【経営の傾いた会社を渡される次期社長】
【親の悪い遺伝子を受け継いでしまった作者】
どうせなら、デキの悪い親が良かった!
【林家喜久翁】【堀江貴文】【アホの坂田】
【久米田康治】【石田純一(逆に良いかも】
まぁ先代がアレなら二代目は「…でも」と
多少は世間も大目に観てくれているでしょう!
「…どうですかね?」
私は少し考え事をする場合には、必ずタバコに
手が伸びる。安間もだいぶ困っている様子で
二人ほぼ同時にシボッと火をつける。
ふー。と深煙が辺りを包み込む。
「…私の作品のどこが面白いと思う?」
「最初に言いました通り、視点が違いますね。先生が書かれる作品は、たまにクスッとさせてくれるネタが入っていますね」
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