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路地裏を、大通りに向かうためニヤニヤとした顔つきで、歩く二人
その後方から
「なあ、兄ちゃん達さー」
唐突に声をかけられた
今回の仕事は、奪われた高橋の金を返してもらうこと
なので、今回奪われていたおじさんを助けることは、仕事の内に入っていないことから、ただ遠目に眺めており、二人になる機会を伺っていたのだ
「なんだ、おっさん」
「おっさん、ガタイやば過ぎっしょ
なになに、俺らと遊んでくれんの」
「お前ら、悪気あった?」
いきなりの、マサミチの質問
その質問が理解できないほど阿呆なのか、急すぎてよく分らないのか
「もう一回聞こうか?
悪気はあるのか?」
「んなもん、悪気なけりゃカツアゲなんかしないだろ」
「そうだよ、ついでにおっさんも、絞めてやるよ」
そう言いながら二人は、マサミチに殴りかかってくる
一発、二発
次々に、二人のパンチが入ることに、余裕の表情を見せながら
「おっさん、弱いなー
見た目だけかよ」
「ほんま、ビビったぜー」
ヒュウ!
バチッ!
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