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刑事と両親らの押し問答の結果、俺の身柄はひとます本宅での軟禁ということになった。元々俺にあてがわれていた部屋の前に、監視のために警官がつく事になった。
軟禁状態になった俺は、布団を頭からすっぽりと被って震えていた。
状況からみて、凶器となったという神具には、俺の指紋がべっとりと付いているはずだ。勿論、犯人の手に寄って。
俺は殺人犯人の濡れ衣を着せられてしまったんだ!
「誰か、助けてくれ」
心の中でそう叫ぶも、当然誰に届くはずもない。
(了)
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