ぷろろーぐ

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誰か助けて。 おかしいな____。 足音が多い気がする。 暗い夜道を一人で歩く私、陸上部の部活帰りの高校二年女子は大変なことに気づいてしまいました。 明らかに足音が多い?気配を感じる。 やばーい、これは本当にやばーい。 逃げようか、振り向くか。 さんざん迷った私は 、振り向くことにした。 「あっ」 後ろを振り向くと気づかれたことが不味いと察したのか、急いで逃げようとするフードを被った大柄な男がいた。 「まって!」 逃げられる前にと止まるか分からないが急いで叫ぶ。 するとどうだろう、逃げようとしていた男が叫ぶと同時に止まった。驚いた。凄く素直だ。 「何?」 止まった純粋さに反し暗い声色と無愛想な口調で聞いてくる男。だが、その容姿には少し見覚えがあった。 少しつりぎみな目、その下の泣きぼくろ。そして特徴的な少し尖った耳。右手の甲の古傷。 「りょーちゃん?」 「なっ何で分かって?!」 「やっぱり、りょーちゃんだ!」 毎日後ろをつけ回していた犯人は幼馴染のでした。
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