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逆に悠馬はオプションやサービスの一つとして言ってくれているのだと思うけど、私は、私と居て少しでも楽しそうにしてくれている悠馬を、私だけを見てくれている悠馬を―…
見たい。
それが一番。
けれども何も浮かばずに、提案出来ずに考えたままになってしまう。
すると、
「ごめん繭子さん、困らせてるかな……」
「う、ううんっ、困ってなんか―…」
「今日は、俺が決めてみようか?」
悠馬がそう言ってくれて、正直ホッとした。
「も、もちろん……っ!」
お願いします!の勢いで答えてしまう。
「そんなに力込めて返事されると少しプレッシャー……」
「あっ……ごめんなさいっ!」
「そんなに力いっぱい繭子さんが謝らなくてもいいのに」
クスクスと悠馬に笑われてしまう。
恥ずかしい……と思うけれども、悠馬が笑ってくれて嬉しい。
もっと、もっと私に色んな表情を見せてくれたらいいのに―…
心が切なくも、甘くも高鳴る。
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