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―何……?
それは、とてもか細いものだった。
とてもか細くて、今にも消え入りそうだった。
―誰?
問いかけても、返事はない。
ここに、誰かが来るのは、三回目だった。
一人目は、要だった。けれど要は「プログラム」として、ここにきた。
二人目は、要の母親だ。彼女は亡くなった後、残像としてここに来た。
でも、それは確実に「意志」を持った魂で。
何故、クラウドに来たのか。
人の魂の波長は、ネットと近いという記事を読んだことがあった。
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