第1章

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だが、こんな小さな幸せの連続は、一つの大きな絶望にぶち壊される。 ふ……腹痛だっ…… しかもかなりゆるいやつだ…… だ、誰か助けて…… いつも降りる駅までは、まだ大分距離がある…… ここは次の駅で降りて、済ますしかない! 「まもなく、到着します。 お出口、右側です」 扉の開く音と同時に俺は駆け出す。 順に降りていく、他の人の追随を許さない。 頼む、間に合ってくれ! 尻にありったけの力を込め、駅のホームを駆ける。 頼む、留まってくれ! 足を動かす範囲を最低限に留め、階段を駆け上がっていく。
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