第1章

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頼む、空いててくれ! トイレのマークが視界に入り、それを目指し追い込みをかける。 あ……空いてた! 勢い良く【洋式】と書かれた扉を開け、中へと入ってく。 ウェルカム! マイへヴン! ズボンを下ろし、便座に座る。 腹の中に潜む、悪しきドラゴンの封印を解く。 ドラゴンが外界へと放たれていくたびに訪れる開放感。 これは何にも変えがたい。 俺はこの幸福をかみ締めながらトイレットペーパーに手を伸ばす。 カランカラン…… こ、この音は……
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