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あの人はある女の子と結婚した
その女の子は彼が記憶をなくしたときにずっと支えていた女の子
今日が結婚式だった
でもあんなにいい奥さん貰えたのに彼はまだ記憶を戻したいっていってるらしい
僕は彼には悪いけど記憶が戻らなくて良かったと思ってるんだ
だって記憶が戻ったら
…僕と付き合っていたことを思い出してしまうから
きっと記憶がなくなったのは男の僕と付き合ってしまった彼の間違いを正すために神様が記憶を消したんだって
記憶がなくなったことであの子と正しい道を歩けるんだって
そう思うから
記憶が戻らなくて良かった
でも望めるなら
もう一度だけ記憶をなくす前のあの声で僕の名前を呼んでほしい
嘘でもいいから好きだっていってほしい
こんなこと望んじゃダメだってわかってる
わかってるんだ…っ
でも…っ
どうしてもあなたが好きなことは変えられない
僕は今日もあなたを想いながら目を閉じる
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