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「そろそろ気は済んだかの。諦めい、今のお主では何をやっても妾に傷一つつけられぬよ」
「うるさい...」
ぼそっと呟いた瞬間、いつの間にかステージの上に来ていた少年に頭を小突かれた。
「落ち着け詩織。お前の体力じゃもう無理だ。十分に最強のすごさがわかっただろ」
そして月影が手を一度たたく。
「これではもう入学式ができぬのう。まぁ、今日のところはみな解散でよいじゃろ。では、中途半端になってしもうたがこれにて入学式を終了する」
月影が少年に問う。
「お主の牙は妾にとどくかの」
そう言い、少年がまばたきをした瞬間に月影は姿を消した。
「...これが最強か。まぁ、学院生活を楽しみながら卒業までに牙を研ぐとするかね...」
詩織は少年に問う。
「あれに勝てる?。翠月」
「さぁ?。まぁ、いつか勝つさ」
そうして二人はゆっくりと体育館を出ていくのであった。
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