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言っている意味が分からない。
ソイツは続けた。
「たかが中学生の宿題如きで、私を頼るのはどうかと思ってね」
「なにが言いたい?」
「これしきの事で助けを請うべきではないと言ってるんだ」
うっわ……。
説教かよ。
優等生だけあるわ。
面倒くせぇタイプだな。
「悪かったな
1人でやるよ」
「うん、それがいいだろう
君の人生はまだまだこれからだ
この先、様々な苦難が君を待ちかまえているだろうからね」
「苦難?」
「そうさ
事業で失敗して多額の借金を背負うはめになるかも知れない
交通事故に遭って、生死の境をさまようかも知れない
理不尽な災厄に見舞われ、路頭に迷うかも知れない」
なんか怖い事言ってるし。
「やめてくれよ」
「あぁ、ごめんごめん
だけど、もし本当に助けが必要な時は望めばいい
"助けて"とね
一度だけなら助けてあげるよ」
「はいはい」
俺はソイツの話を適当に聞き流し、手であしらった。
結局、俺の宿題は終わる事なく、教師から普通に殴られた。
後で友人に、ソイツの事を聞いたら「あぁ、隣のクラスの神様だろ?」とか言ってた。
へぇー。
神様って結構身近に居るもんなんだなー。
って、なに言ってんだよ。
なんで、そんなどえらいスケールのものが普通にクラスメートなんだよ。
神様なんて、アホらしい。
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