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その後、すっかりくうになつかれたオレは、暫く電車の話を聞かされ続け、昼食のお誘いも受けたのだが、仕事の連絡が入ってお断りすることになった。
「ケイくんとパンケーキ…」
「くう、すっかり拗ねちゃったねぇ」
玄関で見送ってくれたくうは、へそ曲げて口を尖らせていた。
「じゃぁね、くう」
声をかけても目が合わない。
「くう、行ってらっしゃいは?」
「…っしゃい」
促されてようやく発した小さな声をあとにして、オレは家を出た。
駅に着くまで、なんだか長かった昨日からのことを思い出して歩いた。
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