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「知るかよ。大体バスケ部は何もしなくても部員入ってるだろが。バレー部は部の存続だって危ういんだぞ」
「お前らのあの内股の先輩ユルそうじゃん。俺達んとこ負けたら先輩達にシメられる」
「確かに内股だけどナメんじゃねぇ。あの人怒らせたら一週間は飯もろくに喉通らないぐらいしごかれる」
ユウジはぶるぶると頭を振った。
弱小バレー部とはいえ、練習のきつさは運動部でも1、2を争う。
「覚えてろ、お前なんかぶち抜いてやる」
シノブは無駄に良い声で人差し指を突きつけてきた。
自分がいかに人目を惹くタイプかを充分に承知しているのだ。
周りで女子がザワザワキャーキャーしているのがわかる。
(うぜぇ、やたら面倒くせー)
それがユウジの本音だ。
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