-現実(ナオキ編)-

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 「でも、ナオキは私のことを身内って呼んでくれるのね…」  「だって、身内だろ…」  ナオキは当然のことのように言う。  私はなんだかその言葉が嬉しかった。  「ありがとう…」  私は突然呟いた。  「どういたしまして、お姫様…」  ナオキは私の頬に軽くキスをして、私を寝かせた。  私にキスすることなど、最近ついぞなかったことなので、驚いた。  「ナオキ…どうかしたの?」  「お姫様の病気を治すには、王子様がキスするのが一番だと思ってね」  ナオキが真顔で言う。  しかも、そのセリフが自然に聞こえるから不思議。  
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