-再び現実(ジュン編)-

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 目が覚めると、ジュン君がいた。  「ナオキさんは?」  私は真っ先にナオキの姿を探す。  「オヤジは帰ったよ…仕事が色々忙しいから…」  「そう…」  私は答える。  私の質問に、ジュン君は心底ガッカリした様子だった。  「…綾乃さんはまずオヤジなんだね?…」  と、ジュン君。  「どうして?」  と、私。  「今日はオヤジから久々にメールが来て、なんの用かと思ったら、綾乃さんが 会社で倒れたっていうから、急いで帰って来たんだけど…」  「急いで…それはどうもありがとう」  「オヤジはあの通り忙しいから、ボクの顔を見ると、急いで仕事に出かけて 行った…」
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