-再び現実(ジュン編)-

5/8
前へ
/22ページ
次へ
 「ジュン君…テレビをつけて…ナオキを見たいの…」  私はジュン君に頼む。  だが、ジュン君は微動だにしない。  私はもう一度ジュン君に頼もうとしたが、 ジュン君の様子を見て、止めた。  ジュン君がなにかに思いつめたように、動かなかったからだ。  自分でベッドから起き上がり、テレビをつける。  そこにはナオキが映ってる。  「…ナオキ…相変わらずイイ男ね…」  私は呟く。  「…あんなカッコイイひとが父親なんて、ジュン君も鼻高々ね」  私は言う。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加