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私は目が覚めると、ジュン君ではなく、ナオキがいた。
「おはよう…お姫様…」
ナオキは私の顔にキスでもするかのような距離で言う。
「お姫さまは私の年齢にはキツイわ」
私は呟く。
「今日、ナオキはどうして、ここに…」
私はベッドから起き上がって、ナオキに訊く。
「なんでって、ここはボクの家だよ」
…そうだった。
家主はナオキ。
私は店子に過ぎない。
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