-現実(ナオキ編)-

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 「ナオキ…あなた、会社が潰れたら、ホストになればいいわ」  私はとっさに思い付いたことを言う。  「ホストに?」  「ええ、あなた、女の扱いが上手だから…」  ナオキは苦笑する。  「ホストはムリだよ」  「どうして?」  「だって、ボクは四十過ぎのオジサンだよ…」  …そうか、そうだった。  私はやはり熱があった。  「だったら、ジュン君にホストになってもらうわ」  と、私。  「ジュンに…アイツでは若過ぎだろ??」  と、ナオキ。  …そうか、やはり、私は熱がある。  …言うことがことごとく、はずしてる。
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