第14章 赤裸々に

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◇ どきどきしながらドアに手をかけて、気配を消すようにそーっとゆっくりと押す。 だからか、カランカランっと音は少し控えめだったのに、すぐに「いらっしゃいませ」という声が飛んできた。 その瞬間交わった先の瞳は、大きく見開く。 けれどそれはすぐに細められて、カウンター席へと案内された。 「何飲む?」 「えっと……カシスオレンジください」 「オッケー。ちょっと待っててね」 「はい」
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