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どうしたんだろう……と凪さんの行動を目で追っていると、今度はそっと手を握ってきた。
「な、な、凪さんっ!?」
予想外すぎる展開に、どきどきと鼓動が一気に走り出す。
ど、どうすればいいの!?
あたふたと挙動不審な動きをしているあたしを見て、凪さんはおかしそうに笑いながらもやさしく声をかけてきた。
「あのときは何も言えなかったけど、俺、彩葉が好きだ」
「え?」
「彩葉の気持ちも教えて?」
「……」
今、凪さんがあたしのことを好きだと言ったように聞こえた。
これは夢ですか?
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