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悪い悪戯でしたじゃ
すまない話になってきた――。
「ああ、椎名さん?僕です」
「何?最近よく僕に電話してくるね。さては――」
「やめて。今は冗談に付き合える気分じゃないの」
部屋に戻って僕はすぐ
元凶の錬金術師に電話を掛けた。
「で?先生の方は?」
「おかげさまで。本日無事成敗しましたよ」
うまくいってたんだ。
誰にも言わない。
2人だけの秘密だと言ったのは向こうだ。
「にしては浮かない声だね?」
「分かりますか?」
なのに――。
「明日、先生と九条さんと彼のご両親と一緒に食事するはめに」
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