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さすがに
お喋り2人が受話器越し
しばらく沈黙した。
「……何をどうしたらそんなことに?」
「こっちが聞きたいですよ!」
神様が見ていたと言われれば
それまでだけど。
「とにかくピンチです!助けて下さい」
こんな時に限って押し黙る
役立たずの錬金術師。
「できないならこの電話で僕を殺して!」
「おいおい。待てって」
「もう明日なの!待ってる時間なんかないわけ!」
「でもだよ。僕に何ができる?」
「それは……」
言われてみれば
九条の屋敷に忍び込めるわけもなく。
ゲストとして連れて行ったとしても
厄介なのが一人増えるだけかもしれない。
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