episode194 花村教授と秘密の講義②

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僕の記した赤裸々な蜜事に触れ 花村教授は青ざめてゆく。 きっと想像していたより はるかに酷いものだったに違いない。 僕に文才はないし 思いやりの心もあるとは言えないから。 まるで自分が辱めを受けているように 口元を抑え頬を赤らめる彼を横目に。 僕は正直 震えるほど満足していた。 ある種 歪んだ優越感だ。 彼の人生を今の今まで支配してきた 純粋な愛の結晶。 九条敬という男は 今完全に僕の物だという優越感――。
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