◇用語解説

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幻影(ファントム)Ⅲ 転生事故編  幻影が転生する際に、低確率で消滅や暴走、拒絶や乖離(かいり)等の不具合が生じる場合がある。 これを転生事故という。 消滅:何らかの要因により転生を阻害され、完遂出来ずに文字通り消滅する現象。 消滅は存在が完全に消滅する事を指す為、再度転生する事は不可能である(事実上の幻影の死)。 暴走:何らかの要因により転生先の幻影が暴走し、制御不能に陥る現象。 己の力を枯渇させるまで破壊行動を止めない為、修復不可能及び再起不能となる。 拒絶:何らかの要因により転生先の稀人との拒絶反応を示す現象。 転生先の稀人は全員胎児である為、先天的な幻影からの拒絶を強いられる可能性が高くなる。 但し、本編四章から登場するエンヴィーネは後天的である為、転生事故ではない。 乖離:別名剥離(はくり)とも云われ、幻影が人間に根付けない事象を指す。 幻影は人間の潜在能力である為、その幻影が人間の元を離れた状態では、生存本能の低迷ないしは廃人化すると云われている。  以上の不具合はどれもが稀人の根幹を揺るがす問題であり、人間の死亡に直結するモノが多い。 故に転生事故を事故死と称する事もある。  但し例外もある。 主人公の冬真は乖離では無く分離である。 分離は転生時、前回の幻影に今回の幻影が上書きされる事無く、両者が混在する事を指す。 この時、稀人は死ぬ事は無いし、幻影を二人も従える事が可能である。 けれど心身への疲労は相応であり、特A潜在も相まって通常のA級潜在と対比した場合、基礎能力・身体負荷共に13倍となっている。
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