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「んー……おいしっ。」
俺は今、刑事としてあるまじき行動をしている。
「昌(まさ)も食べなよ。……伸びるよ?」
「ああ……」
俺と紗英はラーメン屋のカウンター席にいた。
紗英が名乗った後、俺も下の名前の“昌”と名乗り紗英に何故か気に入られてしまった。
「はふーっ……おいしかったぁ。」
こう見ると本当ただの美人なんだが……恐らく紗英は……
「ねぇ、昌は何かやってたの?」
「何で?」
「だって私の早さに付いてきてさー……もうちょいだったのにー」
「……何しようとした訳?」
「くすくす……あんたも私の腕殺(ヤ)ろうとしたくせに。」
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