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「ケーサツ官がそんな正直で大丈夫なの?」と少し呆れた様に笑う。
紗英はそのまま、俺に近づき腕に絡みつく。
「どう?割りとオイシイ物件だと思わない?」
先程とはうって変わって卑しい笑みを見せる紗英。
ーゾクリ……と背筋が凍る様な感覚。
「……確かに美味そうだけどな。生憎俺は女には飢えてないんだ。」
俺は紗英の右腕を払いのけ、果物ナイフを落とさせる。
「ふふっ……よく分かったね。」
くすくすっと今度は楽しそうに笑いだす。
「人を殺そうとしてる奴は目が違うんだよ。」
「へぇーじゃあこれからは気をつけなきゃね。」
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