さん

15/17
前へ
/133ページ
次へ
しばらく沈黙が続き、そこからいきなり彼女は笑いだした。 「はははっ!……本気で言ってんの?」 「当たり前だろ。」 また背筋が凍る。 「ってゆーか……さっきの話、本気にしたんだ?」 「あれは本気だろ?……だから、同世代の若者だけを狙ってた。」 「……」 微笑んではいるが、図星のようだ。 「同世代なら、自分と対等なやつがいるかもしれない。……それに、一緒に長い時間を“生きられる”。」 「……もしそうだとして……ケーサツのあんたが殺人鬼の私と一緒に生きるって訳?」 「もちろん。」 無意識にそう答えていた。 ,
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加