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「俺は、ユユリ。君は?」
「俺は、シュン。よろしく~♪」
「よろしく~。ところで、何をしに?ここにきたの?」
「お金儲け。 っていうのは、嘘で、宿賃がなくて寝床が………。」
「その為に、酒場に来たわけね。」
「うん。だけど………閉まってる………。」
「よくRPGでは、酒場でクエスト受注なんだよね。」
「うん。」
「現実は、ここじゃないんだよねぇ~………。」
「そうだっけ!?」
「うん。村長宅前だよ!?」
「こっから何キロ?」
「あの教会の左隣の建物だよ。」
「もう走るのはダメ~………。」
「疲れたんだね。」
「うん。あの丘から走ってきた。」
「あの丘って?どこ?ここ、シロパト村の中心だよ!?」
「ステ振りしすぎた!!」
「ステ振りどうしたの?」
「敏捷と攻撃力を最初のステ振りに優先したんだ。」
「まっ。振り分けしてなくてもLvが上がった時に自動的に振り分けされるもんね。」
「最初に降り立つ場所からここまで素手で来たんだ♪」
「あのニューカドトリアルから!?」
ニューカドトリアルとは、冒険の手始めガイダンスを受ける場所である。
「うん。」
「で………今は………Lv190!?素手だけで!?」
「うん。」
「そう言えば、聖剣握ってみて。」
「なんで!?」
「良いから♪」
と、ユユリに言われ、シュンは、聖剣エクスカリバーを握ると辺りが眩く光が照らした。
「重っ!!眩しい!!」
「見なよ。」
という声で眩かった光が収まると聖剣エクスカリバーが短く二つに分かれていた。
「うわっ!?」
と、シュンは、二つに分かれた聖剣エクスカリバーを落とした。
「二つに分かれた!?聖剣が!?何で何で!?」
「こっちが聞きたいよ!?」
と、シュンは、言いつつ、落とした聖剣エクスカリバー(双剣と分類されるが、ここでは、聖剣と表記する。)を拾った。
「そう言えば、最初のステ振りに敏捷を優先したんだよね?」
「うん。攻撃力もだけど。」
「だからだよ!」
「言われてみればそうだね。」
「そう言えば、ここで、クエスト受注だと思ったって言ったでしょ?」
「うん。」
「ここは、集いの酒場だよ?」
「そうなの!?」
「うん。ニューカドトリアルの長が言ってたじゃん!!」
「そうなの!?聞く耳持たなかったもん♪冒険の始まりだと思ってよそ見ばっかしてたもん。」
「やれやれ。」
「そう言えば、君のLvは?」
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