第1章 シロパト村編①

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「北部用装備に整えないといけないよね。」 「えっ!?」 「俺の着ている、この深紅のジャケット、真夏用で薄いんだよね………。」 「うん?」 「そのまま、北部行くと凍死する。だから装備屋に行かない?」 「行く~♪」 「ジェル足りるかな?」 「宿賃無いのに?」 「宿賃無いんですか?」 「うん。」 「宿賃なしのLv190の暗黒暗殺者だよ?」 「宿賃ないなら………私が出します。」 「大丈夫♪」 「と言うと?」 「近くのモンスター討伐したら宿賃ぐらいなんとかなるでしょ。」 「えっ?」 「ウサギとか討伐して肉を売って儲けるかな。」 「一匹だけじゃ、宿賃のあてにならないよ?」 「なら沢山狩れば良いだけだし。」 「近くの野原にいるかな♪」 「野原?」 「野原はないよ?森しか………。」 「ちょっと待って。アイテムで売れそうなものを売ってくる。」 「売ってくるの?何かあるの?」 「ヴィアインシープ………。」 「S級食材じゃん!!どうして持ってるの?」 「迷い込んだ牧場で、はぐれて………狂暴化したから素手と飛び道具で………。」 「そうなの!?」 「うん。あとは………。」 「売ったら5千ジェルだよ!?」 「他に何か売るものあるのですか?」 「シニヴァンディアラビットの肉とか………。」 「B級食材じゃん。」 「B級食材売ると…2千ジェル~3千ジェルだよ。」 「よし。売ってこよう♪」 と、シュンは、言い、2人から離れ、雑貨屋に売りに行った。 「そう言えば、ユユリさん。」 「何?どうかした?」 「ジョブって、戦闘系のジョブしかないのですか?」 「いや、商売系のジョブもあるよ。例えば、雑貨屋,装備屋,鍛冶屋,倉庫屋とか。他には、日常系のジョブとか。」 「日常系のジョブ?」 「幻獣使い(ビースト テイマー)とか。」 「幻獣使い?」 「幻獣を常日頃から飼育している職業かな。」 「それに関連する職業クエストは、今のジョブをマスターしないと受注できないからさ。」 「うわっ。」 と、ユユリは、振り返り、尻餅をついた。 「急にどうかした?」 と、シュンは、言った。 「幻獣の燻製画像が!」 と、ユユリは、言った。 「あぁ。あれね。」 と、シュンは、言った。 「怖いです!」 と、ユユリは、言った。 「怖いか。」 と、シュンは、言った。 「はい!!」 と、ユユリは、言った。
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