4人が本棚に入れています
本棚に追加
「二次会いくー?」
「おー、いっちゃう?」
今日の合コンも手応えは無しだ。
「弥生ちゃんどうする?」
私を誘ったのは数合わせなことくらい分かってる。
ワンチャンかけた私が馬鹿だった。
「いや、今日は…帰るわ」
「そっかー。気をつけてね」
手を振る大学の友人たちは皆、目の前の男を堕とそうと必死だ。
この子達と戦おうとした私が間違いだった。
すっかり暗くなってしまった。この居酒屋からは歩いて15分程のところに私の部屋はある。
友人たちに背を向けて、歩き出した。
大学に入学すれば、彼氏なんて自然にできると思ってたのに。
元カレと別れたのは2年前。大学受験に集中するために振った。
こんななら、彼氏と別れなかった方が良かったんじゃないかと思う。
「みゃー」
最初のコメントを投稿しよう!