ぜろ

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「ホテルでも野宿でもいいじゃない。まだ若そうだし」 「いや、お金無くて…あと虫、ダメなんです。」 何だこの男は。 でも、なんだか放っておけない気もする。 「一晩だけでも、お願いできませんか?」 一晩だけなら、とか思ってる自分が怖い。 「お願い!家事は俺がするから」 なんかこの人、どんどん腰が低くなってる 家事、やってくれるのか…なら、いいかな。 「一晩だけだよ。」 「本当に?」 顔がぱぁっと言わんばかりに笑顔になった。 「あ、名前聞いてない」 「時雨」 「時雨くんか。歳は?」 「18」 「年下…」 「そっちは。名前」 「弥生」 「よろしくね。弥生」 何気ない呼び捨てにドキっとしてしまう。仮にも私は年上なのだが。 厄介なことになりそうだ
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