4人が本棚に入れています
本棚に追加
「ホテルでも野宿でもいいじゃない。まだ若そうだし」
「いや、お金無くて…あと虫、ダメなんです。」
何だこの男は。
でも、なんだか放っておけない気もする。
「一晩だけでも、お願いできませんか?」
一晩だけなら、とか思ってる自分が怖い。
「お願い!家事は俺がするから」
なんかこの人、どんどん腰が低くなってる
家事、やってくれるのか…なら、いいかな。
「一晩だけだよ。」
「本当に?」
顔がぱぁっと言わんばかりに笑顔になった。
「あ、名前聞いてない」
「時雨」
「時雨くんか。歳は?」
「18」
「年下…」
「そっちは。名前」
「弥生」
「よろしくね。弥生」
何気ない呼び捨てにドキっとしてしまう。仮にも私は年上なのだが。
厄介なことになりそうだ
最初のコメントを投稿しよう!