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けれど……。
「なあ、徳川」
「ん? どうかした?」
「徳川は、ずっとあたしの友達でいてくれる?」
「友達、か」
なんだろう。今、徳川が悲しそうな顔をした気が。夕日に照らされて、よくは見えなかったけれど。
「……徳川?」
「あ、なんでもないよ。もちろん、ずっと友人でいるよ」
「約束だぞ」
あたしは空いている方の手で小指を突き出す。
徳川も小指を出して握り交わす。
「うん、約束」
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