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二日前のことだ。
「好きです。付き合ってください」
同じクラスの転校生、織田からそう言われた。
どちらかと言えば、あたしは男子より女子に好かれる。バレンタインに女子からチョコをもらってしまうような女子だ。
だからこういうとき、どうしていいかわからず、つい断ってしまった。
「あまり知らない相手とほいほい付き合うって不誠実だと思ったんだけど、どう思う？」
と、あたしは幼なじみの男子、徳川に話してみた。教室に入る生徒が増え始めた。もうすぐ登校時間が過ぎる。チャイムが鳴るだろう。
「ふーん。まあ、あかねがそれでいいなら、いいんじゃないかな」
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