2人の女性

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ある日、彩から1通のメールが届いた。 メールの内容は、彩らしくない深刻な内容だった。 メールでは、京急油壺マリンパークの集客が落ち込んでいて経営状態が悪化したため、閉園を検討しているようだという話だった。 何とかしてあげたいとは思うものの、シアトルにいる自分の力では、どうにもできないと半ば諦めていた。 僕は、エマにこの事情を打ち明けて相談した。 エマには、京急油壺マリンパークは、僕の彼女が勤めている職場であることを正直に伝えた。 するとエマは、いやな顔をすることなく、むしろ積極的にアドバイスしてくれた。 「SNSを使って宣伝したり、SNSで京急油壺マリンパークを愛する人のサークルやコミュニティといったグループを開設したりしてみてはどうかしら!」 早速彩にメールを送信し、SNSを使った宣伝については、彩から京急油壺マリンパークのスタッフに相談してみてほしいと依頼した。 また、SNSで京急油壺マリンパークを愛する人のサークルやコミュニティといったグループを開設するのは、こちらでもできる限りのことをしてみると彩に伝えた。 僕は、自分がよく利用するSNSでサークルやコミュニティを開設した。 ここで、京急油壺マリンパークでの楽しかった思い出や魅力を掲載すると、僕と同じ思いの人が賛同してくれて、少しずつメンバーが増えていった。 また、集客の落ち込みを改善したいと発言すると、体験イベントの企画提案や実際に協力したいというメンバーまで出てきた。 やっぱり僕と同じように、京急油壺マリンパークを愛する人がいることを実感した。 SNSを使った宣伝に関しては、京急油壺マリンパークとシアトルの仲間が共同で、広告ページの作成に取り組んだ。 この試みに、エマをはじめシアトルの職場の仲間が積極的に協力してくれて、僕はとても嬉しかったし、シアトルの仲間に感謝した。
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