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この日、荷物を自宅に置いて、僕と彩は3年ぶりに飲みに行くことにした。
僕と彩は、3年間の出来事を思いのままに話をした。
僕は、シアトルで出会った仲間の話をしたが、彩にはエマとのことも包み隠さず正直に話した。
エマは職場だけでなく、プライベートの面でも、いろいろと僕の面倒を見てくれたこと。
エマから告白されたが、日本に結婚の約束をした彩がいることを話したこと。
彩の存在を知っても、エマは、いやな顔せず慣れないシアトルでの僕の生活をサポートしてくれたこと。
京急油壺マリンパークの集客が落ち込んだ件でも、エマが積極的にアドバイスしてくれたこと。
エマとの全ての出来事を彩に話した。
話しを聞いた彩は、
「ひろは、意外にもてるねぇ!」
と言ったので、僕は、
「い、意外にって、どういうこと!」
と、しどろもどろになりながら答えた。
彩は、
「ひろは、シアトルでかけがえのない仲間ができて良かったね!
何か、うらやましいね!」
と話した。
僕と彩は、3年間の空白を埋めるように、時間を忘れて夜遅くまで、楽しい話を続けた。
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