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彩から連絡が入ると、僕はさっそく待ち合わせ場所に行った。
少し待つと彩がバスから降りてきて、僕と彩は、その足で居酒屋に行った。
この時にも僕は、会社で異動の辞令が発令されたことを彩にどのように話したらいいのか、考えがまとまっていなかった。
僕は、彩に正直に自分の気持ちを話してみることにした。
「彩、実は僕は、会社の仕事の関係で、アメリカ合衆国のシアトルに3年間行くことになったんだ。
僕は、彩と結婚して、彩と一緒にシアトルに行きたいと思っている。」
突然の話に、彩は困惑しているようだった。
少し悩んでから、彩は自分の思いを正直に話してくれた。
「私もひろのお嫁さんになれたら幸せだと思う。
でも、今シアトルに行くことは…
少し考えさせて!」
僕は、あまりにも急な話だから、さすがに即答は無理だろうと思った。
「いいよ、結論を急がなくても!
僕がシアトルに行くのは、来月末だよ!」
元気な彩が、いつになく口数が少なくなった。
彩が、どのような結論を出すのか僕は不安になったが、今は彩に結論を委ねようと思った。
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