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家に着くと男はキョロキョロと部屋を見渡していた。名前は流喜(ルキ)というらしい。変な名前だ
「その…好きに使え…」
反応はない、キョロキョロと周りを見渡しそこから一歩も動かない
放っておいて風呂の準備をする。
自動洗浄ボタンと自動バブルバスボタンを押す。
びしょ濡れで汚れている服を洗濯機に入れ服を脱ぐ。身体が濡れているせいか張り付いて気持ちが悪い。
着替えを取りに一旦出ようと振り返るとそこには流喜がたっていた。
「…ど、どうしたんだ?」
気配もなく近づいてくる流喜に少し動揺していると流喜は服を脱ぎ始めた。
そして真っ裸になるとにっこりと笑う。
「お風呂!」
その世の中では美形とされているであろう顔を子供のように崩した笑顔とバンザイしている手を見ていると何とも言えない気持ちになる。
あれ?君そんなキャラでしたっけ?さっきまでローテンションで雨に打たれてませんでした?
でかい図体で顔もどちらかといえばクールそうな顔なのに何でそんなに警戒心のないガキなんだ…
会ったばかりであまりにも違和感のある展開なものの、何だか悪い気はしなくて嫌だ。
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