僕が拾ったやんちゃな子犬

子犬を拾いました

「俺が脱がしてあげるよ！」

ニコニコ笑って言われるもんだから何で返したら良いのか分からないし黙って脱がされる。

「普通サイズだね！」

「…」

そうかいそうかい悪かったなでかくなくて。てか初対面で馴染みすぎなんだよ馬鹿かよ…

腕を掴んだと思ったら引っ張られそのまま風呂場に入る。まだ床が暖まっていないのか少し冷たく感じる。

「俺こんなでかい風呂入るの初めて！！」

流喜は興奮した様子でいつの間にか手を外し湯船に飛び込んでいった。いや身体流してから入ってくれ。

そんな僕をつゆ知らず当の本人はばしゃばしゃとお湯に波を立てて遊んでいる。小学生か…

せめて僕だけでもとシャワーを出し頭を濡らすと今日の汚れが全て流れていく。

真っ白にかわっていく。

もうシャワー出してるのに一回お湯に入るのは面倒だしそのまま洗うか。

シャンプーを手に取りわしゃわしゃと髪を掻き回す。泡がもこもこと立ち始める。

鏡を見ると頭に白いプードルでも飼ってるのかと思うくらい泡が立っている。