子犬を拾いました

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思っていたより厄介な拾い物をしたかもしれない… ベッドに俯せになったまま目を閉じる きた当日にこれなんだからこの先どうなるやら不安で仕方ない。いつか、あ、やっちゃったー★、位のノリで殺されそうだ 「ダーイブッ!!!」 やっぱり何かきちんとした対策を考えなきゃ… 「…え」 今、ダイブって… 身を捩るが間に合わない。 背中に衝撃を受け思わず呼吸が止まる。自然と身体が二人して宙に浮きバウンドしながらベッドに衝撃が吸収される。 「かはっ…!」 思わず噎せてしまう。僕に覆いかぶさる様にダイブしてきた流喜は意外とごつごつしていて背中が痛い。普通だったら気絶しそうなくらいの衝撃だった。 「楽しいねぇ!!」 「…そっ…そうだな」 くそ痛いけどな、軽く吐き気もするけどな。 もう降参だという意思表示にベターっと腕を広げうつ伏せで溜息をついた。 背中からは痛みだけでなく温もりも伝わってくる。それが心地いいせいか、大して怒れないというか怒る気にならないというか… あぁ、少し甘いかもしれないな まぁ厳しいよりマシとは思うけど。 うつ伏せが苦しくなり顔だけ横に向けると流喜が真っ直ぐこちらを見つめていた。 黄色いけど真っ黄色ではなくて、黒猫の瞳の様な少し不思議な雰囲気を持つ目。 流喜は瞬きもせず待つ様にこちらを見る。 そう、分かっているんだこいつも。 これから僕が何を言うか、ちゃんとわかっている。 「君の能力は何?」
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