久しぶりの休日

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久しぶりの休日

散らかった部屋の布団に、ヨレヨレの白いシャツを着た男が、寝ている。 床には洗濯物が山のように散らかり、汚い皿も溜まっている。 日はぽかぽかし、窓から春の暖かい光が差し込んだ。 その光に気づいたのか、男はふっと目を覚ます。 「久々の休みだなぁ」 このところ仕事が忙しく、まともに休みも取れていなかったので、半ば強引に休みを取った。 仕事は、なかなか思うように上手くいかない。 上司や、同僚との関わり方も、だんだんと分からなくなって、男は精神的に参っていた。 人生、思うように上手くはいかないなぁ… 昔、思い描いた、大人の自分の姿とは、懸け離れている今の自分。 精一杯、できることはやってきたつもりなんだけどなぁ。 男は寝っ転がりながら、そんなことを考えていたが、次第にいくら考えても無駄だと思ったのか、ふっと起き上がり、大きく伸びをした。 だらだらと、パンにジャムを塗って、だらだらと食べた。 男はそのままダラダラ過ごそうかとも思ったが、何かを思い立ったように、おもむろに立ち上がり、着替えて、家を出た。
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