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もぉ、どうしよう (続き)
だが、こういう場面は、何かと間が悪くなるもの。
そして、ふと気付くと目の前のガラス扉が開き、
一番最初に誘った中年女性に、ニコニコと迎えられた。
「まぁ、奥村さん。お久しぶりです。さぁ、どうぞ中へ」
はい。
頷いたが、相変わらずのパステルカラーに、ちょっと腰が引ける。
だが、そこは商売なのだろう。
なんとなく、上手く誘導される。
「前回のサプライズは、いかがでしたか?」
「はい。すごく喜んでもらいました」
「それは良かったです。じゃあ、今回は少し趣を変えてみましょうか」
そんな会話に導かれ、その約30分後。
俺は、金曜の夜に、煮込み料理なるものを習う事が決定していた。
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