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だが、特別に熱心だったわけではなく、
なぜか買ってしまった十枚綴りのチケットの元を取りたかったから。
しかも、勢いでした彼女との約束も、
果たされる前に、彼女が再び締め切り前の追い込みに入り、
残業に次ぐ残業で顔すら見なくなって自然と延期。
だが一方、俺は、仕事も結構ヒマで無駄に時間が有った。
そしてこれが、まさかの「流れ」を作ってしまったらしい。
元来、コツコツと物事をこなすのを好むという性格も災いして、
俺は、気付くとセッセと料理教室に通っていた。
その上、そうなると必然的によく会う人というのも出来て、
なぜか若干年上の女性たちに人気――、
というよりも遊ばれる存在になっていた。
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