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民泊は、ふつうのホテルに泊まるより格安だ。
さらには伯母の家は都心から少し外れているから、宿泊料金も少し安めにしてある。
とはいえ都内まで電車で30分だし、連泊する人は少なくない。
それでも約3か月の宿泊をするレイさんは、今までにない長期滞在のゲストだった。
(やばい、ほんとにかっこいい)
私の後ろを、レイさんがキャリーバックを転がしながらついてくる。
今まで何人も外国人のお世話をしてきたけど、かっこいい人なんて正直いなかった。
こんな人がこれから隣の部屋に泊まるなんて、はたして私の心臓が持つんだろうか。
『ここまで迷わずにこれましたか?』
振り返って尋ねれば、レイさんは苦笑いをした。
『少し迷ったよ。乗り換えがわからなかった』
『あぁ、そうでしたか。
けど時間にはぴったりでしたね』
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